【プレスリリース】 梅田靖教授が技術フェローに就任

ニュース

製造業のコンサルティング・プロジェクトマネジメント事業を展開する株式会社オーツー・パートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:松本晋一、以下当社)は、2022年9月1日付で梅田 靖 教授(東京大学人工物工学研究センター)が、当社の技術フェローとして就任したことをお知らせします。

今回の技術フェロー就任は、梅田教授が提唱する人を知的に支援する生産システム「デジタル・トリプレット」と、その「デジタル・トリプレット」を実装支援し「日本の製造業を元気にする」ということを目指す当社の信念が一致したことで実現しました。

梅田 靖(うめだ・やすし)教授 プロフィール

東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター所属。専門分野は設計学、ライフサイクル工学、知的生産システム工学。

人間の知的活動としての設計や生産を支援する方法論を研究している。特に、環境問題解決や持続可能社会実現といった社会的な課題のモデル化と設計による解決を実践的に目指している。人を知的に支援する生産システム「デジタル・トリプレット」構築方法論を提唱。

梅田 靖画像


■日本の製造業がDX上で抱える課題とは

近年、自動車・電機・工作機械・重工業・医療精密機器・素材といった日本の製造業は、高い技術力を持ちながらも国際競争力は低下していると言われております。具体的には、新興国の技術力向上に伴い、低付加価値品が現地調達されるようになり、日本の製造業は苦境に立たされているのです。

国際競争力を高めるためには、国内製造業の海外進出が求められますが、良い技術を持っていたとしても速さや価格の面で劣ってしまっている日本企業は困難な状況にあります。

このような状況下、ノウハウのサービス化・DX化が重要なポイントとなってきます。ノウハウのサービス化やDX化が実現すると、工場や人などフィジカル面の制約に捉われずに日本の高い製造技術を海外へ提供でき、国際競争力を高めることが可能となります。

しかし、日本の製造業を支える「強み」は、ベテラン技術者の思考・ノウハウ・技術などのマニュアルにしづらい「暗黙知」であると言われています。例えば、ある素材の気温別の最適な粒度が何か明文化されていない場合、ベテラン技術者が「過去の経験からの暗黙知」で決めるなどのことです。しかし、暗黙知のままでは本当の意味での製造業のDX実現は難しく、ひいては、国際競争力の向上には繋がりえません。


■梅田教授が提唱する「デジタル・トリプレット」構築方法論とは

今回、当社の技術フェローに就任した梅田教授は、日本の製造業が近年国際市場での競争力が低下していることや少子高齢社会でモノづくりの担い手がいなくなるといった課題に対して、「デジタル・トリプレット(Digital Triplet)」方法論を提唱しています。

「デジタル・トリプレット(Digital Triplet)」とは、実世界と情報世界、知識やモデルを活用しながら人が問題解決をする知的活動世界を融合させ、デジタルが人の知的活動を積極的に支援する仕組みのことです。

デジタル・トリプレットのイメージ

政府は、国際競争力低下といった経済的な停滞と高齢化といった社会の変化に対応するため、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)を作ろうとするSociety5.0(ソサエティ5.0)を提唱しています。

このSociety5.0を製造現場で実現する仕組みが「デジタル・トリプレット」です。

デジタル・トリプレットはカイゼン・DX化にみられるような人の知的活動を支援することに重点を置き、人が設計や開発などの知的・本来業務に集中することを目指しています。結果、デジタル・トリプレットの実現により、技術者の労働の質(Quality of Working)が高めることを目指すことの1つです。

このような梅田教授が課題意識を持たれ、提唱しているデジタル・トリプレット理論は、まさに当社が実装・支援している「デジタルツイン」に人の知恵を生かしていくことを理論化された内容になります。


■日本製造業独自の課題に向き合う オーツー・パートナーズとは

当社は、日本の製造業がモノづくりだけではなく、ノウハウのサービス化・提供を通じて新しい稼ぎ方を獲得するために、AIやIoT等の技術を取り入れた「設計・製造のデジタル化実装」と、既存技術の応用を通じた「新規事業創出・新製品/サービス開発」を中心に支援しています。

日本の製造業独自の「暗黙知」をハンズオン支援で可視化・数理モデル化し、生産のデジタル化を目的とするDXから、さらに一歩進んだ「日本流DX」を推進しています。

自動車、電機、工作機械、重工業、医療精密機器、素材など世界的に名だたる日本の有名企業から、エッジの効いた独自技術を有する中小企業まで多種多様な支援実績があります。

今後も、当社は「日本の製造を元気にする」を信念に、地方から東京まで、日本中の製造業をより一層盛り立てられるよう尽力してまいります。


■本件に関するお問い合わせ先

株式会社オーツー・パートナーズ 経営管理ディビジョン 

E-mail:info@o2-inc.com

9割以上のお客さまから
継続支援の依頼をいただいています

「自らやる」「一緒にやる」「やり方を見せる」でお客さまに伴走します。
1営業日以内に担当者よりご連絡いたしますので、お気軽にお問合せください。

まずは相談してみる